ブックタイトル四季報らくらく活用

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概要

四季報らくらく活用

を行う特別配当(特別配)の3種類がある。記念配や特別配はその年限りで翌年は継続しない一時的な配当金だ。普通配の増配は株価上昇のきっかけとなることがあるが、記念配・特別配については翌年にはなくなる場合がほとんどなので、一時的に株価が上昇しても、結局、元の水準に戻ることが多い。記念配や特別配でトータルの配当額が2倍になるといったインパクトの大きい場合であっても、配当の権利落ち後には大きく調整するので注意が必要だ。株価にプラス影響を与えるのは株主還元が大幅に強化された場合などだ。従来は利益の半分を配当や自己株取得で株主に還元していた会社が、100%還元するなどと発表すると株価はすかさず反応する。これまで成長重視で内部留保を優先し、無配だった会社が初めて配当する場合も好感される。反対にマイナスとなるのが減配や無配だ。これは普通配に限定されることが多く、記念配や特別配がなくなる場合は、配当額にもよるが影響はほとんどない。配当金を増やしもせず減らしもせず毎年同じ額を払い続ける会社もあれば、業績に応じて機械的に変える会社もある。また、わずかずつでも毎年増やす会社もあるなど、配当に対する考え方は会社によってさまざまだ。連続増配で有名な会社は花王(4452)で、15年12月期で26年連続増配を果たし日本企業の記録保持者となっている。「10万円以下で買える連続増配銘柄はコレだ!」には10年以上連続増配している銘59