ブックタイトル四季報らくらく活用

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概要

四季報らくらく活用

柄一覧がある。また、「『減配経験なし』銘柄の高利回りランキング」では直近10年減配経験のない銘柄を集め配当利回りでランキングしているので、銘柄選びの参考にしていただきたい。『四季報』の業績欄で配当金の推移をチェック『四季報』では、業績欄と配当欄に1株当たりの配当金(1株配)を掲載している。1株配は時系列でトレンドや水準を確認するだけでなく、利益のどれくらいの割合を株主に還元しているか(これを「配当性向」という)もチェックするとよいだろう。業績欄を使えば、これらは簡単にチェックできる。記念配を実施した年には「記」、特別配は「特」と表示されている。ややこしいのは『四季報』には配当を記した場所が2カ所あることだろう。実はこれには意味がある。まず、【配当】欄にある配当だが、こちらは配当基準日ごとに実際に支払われた1株配の「生値」を掲載している。中間決算期末と本決算期末の年2回配当の会社はこの欄では2回に分かれて表示される。こちらには「記」「特」といった印は表示していないが、金額は普通配・記念配・特別配の合算値だ。一方の【業績】欄にある配当は、配当の変化が時系列でわかるように“ある調整”がかけられている。いわゆる分割調整と呼ばれるものだ。1株配は会社が株式分割を行うと時系列比較が難しくなる。たとえば100円配当だった会社が、ある年に1株を2株に株式分割したとしよう。この場合、分割前の年は1株配当100円、分割後は1株50円と見掛け上は半分に減ってしまうが、配当総額は共に100円であり、実質的には同じだ(減配ではない)。そのため『四季報』はこのケースでは、今期配当予想「50円」、前期配当も「50円」(=100円÷2)と引き直すことで減配ではないことがわかるようにしてあるのだ。3配当の増減で銘柄を選ぶ際の?配当金の増減は経営者の業績へのつのツボ自信を知るうえでヒントになる?復配は経営者の業績の底入れの自信の証し?大幅な株主還元の強化は株価にプラス60