ブックタイトル四季報らくらく活用

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概要

四季報らくらく活用

自己株買いは株主還元策の一つでもある。自己株買いは市場を通じて余剰資金を株主に戻す行為ともいえる。成長のための再投資に回さないのであれば株主に還元すべきという考え方だ。株主資本をいかに効率よく使って儲けたかを示すROE(自己資本利益率)も低くなってしまう(ROEについては13章「経営者が意識する指標『ROE』の新常識」に詳述した)。投資判断のポイント自己株買いは、たとえ発表したとしても実際に買うかどうかはわからない、という点には留意しておきたい。毎年買い付ける金額の上限だけを設定し、結局行わない会社もある。また、業績動向のチェックは欠かすことができない。自己株買いでEPSが向上しても、業績が悪くなれば帳消しとなってしまうからだ。そのほか、発行済み株式数に占める割合や取得の目的、消却予定の有無も見ておくとよいだろう。自己株買いの発表があっても安易に飛びつかず、しっかりその内容を吟味してから投資判断を行うのが鉄則だ。3自己株買いで銘柄を選ぶ際の?自社の株式を買い付けるのが「自己株買い」?自己株買いの発表にはアナウンスメント効果がある?自己株買いは株主還元策の一つEPSやROEの向上もつのツボのWEB版もっとオンラインでできること『四季報』のWeb版である四季報オンラインでは、個別銘柄ページに直近本決算期末時点の自己株式の保有比率を掲載している。その上には最新の株価と弊社独自予想のEPSで計算した、今期と来期2期分の予想PERもある。74