ブックタイトル四季報らくらく活用
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四季報らくらく活用
見ていくことは、個別銘柄にも活用できるテクニックだ。15年に1年で株価が2.7倍に上昇した、工場・工事用間接資材のネット通販会社MonotaRO(3064)を例に取ると、2015年春号では【連続最高益】と、過去最高純益を5期連続で更新する見通しを示している。そして同年夏号は、四季報記者が会社側より強気の予想を立てたときに付ける【独自増額】の見出し。秋号にはついに、業績に一点の曇りもない時にだけ許される最高級の見出し【絶好調】が付けられている。ちなみに次の2016年新春号での見出しは【連続最高益】となり、【絶好調】に比べるとポジティブレベルが一歩後退した感がある。これに連動してか、同社の株価は11月に高値3680円をつけた後に調整局面入りした。【見出し】だけで銘柄を絞り込むことができるワケ『四季報』の記者コメント欄には前半と後半に二つの【見出し】がついている。前半部分は業績欄の業績予想数字のポイント解説で、後半部分はその会社の中期的な展望や、将来の業績に影響を与えそうな新商品の開発や設備投資など、株価変動につながりそうな話題について触れている。前出の【見出し】ランキングは前半部分の【見出し】についてまとめたものだ。楽観的な見通しを発表しては毎年のように下方修正する会社もあれば、期初には慎重な見通しを出しておいて2度、3度と上方修正を行う会社もある。『四季報』では、記者は会社ごとのそうした癖や国内外の経済状況、業界の特性、ライバル会社の予想も加味して、独自に予想を立てている。この四季報記者入魂の業績予想のエッセンスがギュッと詰まったのが前半部分の【見出し】というわけだ。だから【見出し】を拾い読みするだけでも銘柄をある程度絞ることできるのだ。『四季報』の記者コメント欄の【見出し】は銘柄選びの際の強力な味方になるだろう。3業績【見出し】で銘柄を選ぶ際の?記者コメント欄冒頭の【見出し】に業績予想の要点が凝縮?【見出し】のプラスマイナスの強さを知ってラクラク銘柄選び?過去の号の【見出し】を並べて時系列比較つのツボ12