ブックタイトル四季報らくらく活用

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概要

四季報らくらく活用

11株価が上がる好業績会社はこの3パターン1株益と併せてチェック儲かる銘柄を選ぶときに欠かせない基準がある。それは「業績のよい会社かどうか」ということだ。業績とはその会社の売上高や利益のこと。そしてこの業績こそが株価を決める大きな要因となるのだ。株価は基本的には「買い」(需要)と「売り」(供給)のバランスによって決まる。「買い」が「売り」より多ければ株価は上がり、その反対は下がる。多くの投資家が「買い」と判断する基準の中で最重要なのが業績だ。業績がよい会社は「買いたい」と思う投資家が増える。その結果株価が上がり、儲けることができる。業績には売上高、営業利益などいくつかあるが、1株当たり利益(1株益)が最も重視される。1株益とは、最終的な儲けを示す当期利益を発行済株式数で割って算出する。つまり、会社の儲けを1株当たりの取り分に引き直したものだ。株価や配当金など、1株当たりの金額と比較するのに適しており、多くの投資家はこの1株益の増減に注目する。『四季報』では、業績欄に1株益の推移を掲載している。7章「『増益率』を使った銘柄選びと落とし穴」で説明した営業利益と併せて確認しておこう。また、一株益の基となる「利益」にも、三つの注目するパターンがある。一つずつ説明しよう。過去最高の利益となる“最高益更新”『四季報』指標等欄の「最高純益」よりも、業績欄の太字(今期または来期の業績予想数字)の純利益が大きければ、今期あるいは来期に過去最高の利益を更新する可能性が高い。業績記事の【見出し】は【最高益】となり、注目度が高まる。指標等欄の最高純益の横のカッコ内の年月は、かつてその利益を稼ぎ出した決算年月を表している。四季報オンラインの人気コラム「四季報読破邁進中」を連載中の複眼経済観測所所長・渡部清二氏によると、「最高益更新のパターンは大きく三つある」という。一つ目は成長中で毎年最高益を更新するパター46