ブックタイトル四季報らくらく活用
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四季報らくらく活用
売上高は売れた数量×単価で計算される。顧客に支持され、客からおカネをもらえて初めて売り上げが立つ。売上高は顧客からの支持を計るモノサシなのだ(撮影:尾形文繁)算される売上高から、諸費用を差し引いたものだ。株価が上がる好業績会社は、どんなときでも売上高が伸びているもの。一時的なリストラなどで利益が増えたとしても、利益の源泉である売上高が伸びていないのであれば、今後の利益の伸びは期待できない。企業活動の目的はひとえに売り上げ(売上高)を稼ぐことにある。原料の購入などにおカネをかけた企業は、加工などを施して、商品やサービスとして顧客に提供する。それが顧客に支持され、客からおカネをもらえて初めて売り上げが立つ。つまり、売り上げが伸びているということは、顧客の支持が広がっていることを示しているのだ。売り上げの成長なくして、利益の成長なし特に事業規模がまだ小さい成長企業をチェックするうえで、売上高が増加しているどうかは欠かせないチェックポイントだ。新興市場に上場している成長企業は、先行投資で利益が伸びないが売り上げが拡大している場合がある。売り上げが一定水準に達すると利益が急伸するケースもあり、今後も成長し続けるためには、成長企業にとって顧客の支持である売り上げの伸びは絶対条件だ。逆に新日鉄住金(5401)のように成熟した会社の売り上げが大きく伸びる要因は、M&Aのケースが多くなる。また、営業利益を売上高で割った「営業利益率」も業績のよい会社を見つけるための物差しになる。営業利益率が高いということは、その会社の製品やサービスが、他社にない特徴・魅力を持っており、高い値段でも売れることを示している。高くても売れるのは、買い手の満足度が高いから。バーゲンセールなどの値引きをしなくて50